2014年8月16日(土)
平安京左京九条二坊十六町跡・御土居跡発掘調査現地説明会が開催されました。
現場は京都駅近くで、ビル新築に伴う調査です。
各新聞にも「平安時代末期~鎌倉時代に貴族が邸宅内に構えた『持仏堂』とみられる建物の跡が、見つかった。東寺と西寺以外の寺院建立が禁止された平安京では、貴族の持仏堂が文献で数十例確認されているが、発掘で裏付けられたのは2例目(読売新聞)」と、取り上げられていたので、たくさんの人がこられていました。
当日配られた公益財団法人京都市埋蔵文化財研究所資料には、「今回の調査では、平安時代末期から鎌倉時代にかけての建物の地業や井戸、安土桃山時代から江戸時代の御土居の堀を検出しました。
平安時代の平安京左京九条二坊十六町には、その様子を記した文献史料はありませんでした。しかし、今回の調査で平安時代末期から鎌倉時代にかけて邸宅として利用されていたことがわかり、文献史料からは知ることの難しい本調査区周辺の状況を復元する上で新たな知見を得ることができました。
御土居跡は本調査区の西側に築かれており、従来想定されていた位置で実際に堀を検出することができました。」とありました。
出土品
調査は9月末まで続く予定です。