家づくりの玉手箱

  1. S邸の居間

     一見普通の部屋と思いきや、あれ?天井が・・・。軒の出を深く取ることで、落ち着きのある平屋に近い空間を作り出しました。駐車場に電車の枕木を敷き詰めたり、OMソーラーを取り付けたり、と施工例の見学や材料の吟味に月1回の打合せで1年半、じっくりプランに時間をかけました。

  2. H邸の杉板

     「結の家」のメイン仕様は何といっても美山の杉板。それも節あり。昔、節は嫌われていました。しかし木は本来節があるのが一般的、と発想の転換で日の目を見るようになりました。節に慣れると節なしの方が違和感。ひょっとしてムク材と違うのではと疑う位。
     杉は軟らかいので汚れやすくキズが付きやすい。よく掃除が必要。だからますます愛着が増す。もっと大事にしたくなる。そんなに大事にすると温かくて肌さわりの良さをますます感じいとおしくなります。
     H邸では床に貼った38mmの杉板をダボで梁に固定しました。梁に固定することで剛性を持たせています。

  3. 思い出

     古い家をやむなく解体して新築する場合、いつまでも未練が残るものです。昔苦労して建てた家でもあるし、また何十年も暮らした家族の思い出がたっぷり染み付いているからです。
     わたしたち施工者も、資源保護や解体による環境への負荷を少なくするだけでなく、家族の思い出をできる限り残す方法をと模索しています。せめて一部分だけでも再利用をと。
     これまでにもこんな再利用がありました。

    • 子供さんの背丈を刻んだ「柱のキズ」を新しい家の居間の柱に利用しました。
    • 大きな梁を古色のまま手すりに利用しました。
    • 亡くなったお母さんがいつも掃除していた建具を、階段の手すりの格子にはめ込みました。

    子供さんの背丈を刻んだ「柱のキズ」を新しい家の居間の柱に利用しました。

  4. N邸の通気工法

     「結の家」は、通気工法を最近積極的に取り入れています。外気が外壁や屋根の中を通り抜けるように二重構造にしています。夏の暑さもずいぶん抑えられます。住んでいる人が快適になるだけでなく、家にとっても常に乾燥状態を保つことになり長持ちすることになります。
     屋根の場合、軒先辺りの低いところから外気を入れ、棟の高いところから抜きます。機械に頼らない空気の自然の流れを利用しています。
    「結の家」は、通気工法を最近積極的に取り入れています。屋根の場合、先辺りの低いところから外気を入れ、棟の高いところから抜きます。機械に頼らない空気の自然の流れを利用しています。

  5. 木製建具

     屋内の建具は大方が木製ですが、「結の家」では外部に面した建具もよく木製にします。
    まず玄関の建具。ドアでも引き戸でも、木製にするとファサードのイメージが柔らかくなります。もちろん好みの範疇ですが。
     アルミサッシに比べると隙間ができるし、建て合わせの調整も必要になります。柱や立て枠などに溝や戸当たりじゃくりをきり、建具が入り込むようにすれば、随分隙間風は防げます。
    玄関建具だけでなく、長時間過ごす居間などの掃き出し窓を木製にすると、障子同様、落ち着きのある内部空間に。外観も風合いのある佇まいになります。
    洋風化傾向とはいえ、わずかの「和」にも日本人のDNAが共鳴するのでしょう。「結の家」はこの感覚を大事にしています。

  6. ウイスキー樽の雨水貯留タンク

     永くウイスキーを守ってきた樽が一旦役割を終え、雨水収集装置としてリサイクル・再生されました。庭や屋上緑化の散水用に雨水を有効に利用するこの装置がいま人気です。電気を使わず、耐久性に優れていること、虫や葉っぱなどが詰まることもなく、水質を一定に保つように工夫されています。また樽の内面は炭化して水質を守る役割をしています。長岡京市の中村邸でも玄関脇に設置して植木の水やりに活躍しています。
    永くウイスキーを守ってきた樽が一旦役割を終え、雨水収集装置としてリサイクル・再生されました。

  7. 太陽光を利用した集光装置

    「光が入らず、暗くて困っている」というお家に朗報です。太陽光を利用した画期的な集光装置が登場しました。<スカイライトチューブ>です。朝から夕方まで、太陽光を効率良くキャッチして室内に柔らかい自然光を届けます。
    「スカイライトチューブ」外観「スカイライトチューブ」施工前・施工後の室内の様子
    【一例】1階瓦屋根に取付けの場合(税込)
    屋根に施工した場合の見取り図

    • 本体キット  136,500円
    • ルーフベースキット  63,000円
    • 工事費(標準工事)  84,000円
    • 合計 283,500円
    • 注)工事費は、現場条件やオプション等で異なります。
  8. 市松模様のデザインも美しい琉球畳

     琉球畳とは、縁なしの半畳サイズで、縦と横の寸法が正しい正方形の畳です。畳の目の流れを交互に敷き詰めると市松のデザインが見た目にも美しく、天然木をふんだんに使った『結の家』にも色合いや雰囲気がよくマッチするいま注目されている畳です。
     元々、沖縄産い草からできた畳表で作られたものを琉球畳と呼びました。耐久性・耐火性に優れており、昔から柔道畳や農家作業場、呉服屋の畳として重用されてきました。最近では、普通の畳表を使用しているものでも、縁なしで正方形の畳を琉球畳と呼んでいます。
     現代ではその特徴あるデザインが評価され、和室だけでなくリビングの一部に置くなど、従来の和室のイメージを一新する和の空間づくりのアイテムとして使用されています。
     ※「結の家事例紹介」のS邸でも、1階和室に琉球畳が敷かれています。やさしい光を落とした美しいデザインが生きています。
    琉球畳とは、縁なしの半畳サイズで、縦と横の寸法が正しい正方形の畳です。畳の目の流れを交互に敷き詰めると市松のデザインが見た目にも美しく、天然木をふんだんに使った家にも色合いや雰囲気がよくマッチするいま注目されている畳です。

  9. 断熱材にはこだわりたい

     アイシネンは、壁、床、天井などに直接スプレー噴射して発泡させる新しい気密・断熱材です。従来の繊維系断熱材では困難だった場所や形状にも、建材に密着した状態で膨らむので、壁内や小屋裏を隙間なく埋めつくします。アイシネンの高い気密性が、わずかな冷暖房と換気で夏、冬、梅雨どき…オールシーズン快適に過ごせます。
    「アイシネン」施工中(左)、 カット後完成(右)の写真。「アイシネン」の広告