協同の力 ―木と匠―

 協同には多くの匠たちのこだわりが集結しています。受注から施工まで、そのこだわりを基本に仕事をすすめていきます。

匠のこだわり 「技」

こんなところにちょっとした技が

根継ぎ

 白蟻などが原因で柱の根元が腐ると取り替える場合があります。腐った部分だけを取り替えることを根継ぎをすると言います。
 腐った部分を取り除き、新しい材料を足します。可能なら、木口同士に臍(ほぞ)を刻んで組み入れますが、そのためには柱全体を持ち上げることが必要。出来ない場合、どうするのか。臍なしの同じ寸法の新材料を入れます。しかし、ずれる心配があります。それがずれないように、新旧の柱の側面に掘り込み木を埋め固めます。
根継ぎの技(その2)

鴨居や敷居の交換

 鴨居や敷居は消耗品といわれます。溝や山が磨耗したら取り替えた方がいい場合もあります。そのとき、図のように入れます。柱と柱の固定した内法に、それより長い鴨居を入れるのも工夫がいります。これも技の1つ。ポイントは一方の柱の臍穴を2倍の深さにすること。こうしておくと、容易に、そして柱を傷めずに取り替えることができるのです。
鴨居や敷居の交換の図解

柱と土台

 柱と土台を組む場合、仕口が抜けないようにするため込み栓を打ち込みます。その込み栓の穴にもポイントがあります。柱と土台の穴の位置を3mm程度ずらしておくのです。こうすれば、栓を打ち込んだときに、土台を柱に3mm引き寄せることができ、隙間なくきれいな仕上がりに見え、同時に強固に固定できるのです。込み栓を外せば、また土台を替えることもできます。
柱と土台を組む(図解)柱と土台を組んだ写真

その他

 鴨居の幅は柱より少し小さい幅にします。その方がきれいに見えます。このように様々なところに匠の技が活きています。
鴨居の背割り(図解)鴨居と柱の接合:鴨居の幅は柱より少し小さい幅にします。

匠のこだわり 「工法」

プレカット(CAD/CAM)システム

確実な工法で、早く、安く、強く

 機械加工のプレカット工場と提携し、柱や梁材を産地から現地に直送します。伝統的な職人の技術と最先端のテクノロジーが結合し、それまでの手加工と比較し、木造住宅の加工をより早く、安く仕上げ、お客様に喜ばれています。最先端テクノロジーを活かした山元と府民を結ぶ新工法システムです。
最先端技術と伝統的職人技術と結び付ける「匠」、の図解材料は事前にカットします。

匠のこだわり 「素材」

美山町森林組合木材加工センター

美山町森林組合木材加工センターで作られたモルダー製品:モルダー製材機といわれる装置で加工された製品。板や角材の表面や側面に凹凸がある。

 美山のスギを伐採、建築用に加工しています。中でも、角材や板に凹凸を付けて組み立てるモルダー製品は、接着剤を使う必要がなく、人体に有害な物質(ホルムアルデヒトなど)を含まない安全商品。除湿機能もあるため、健康住宅の建材として人気を集めています。また、「顧客の顔が見える販売」にもこだわります。
 モルダー製品:モルダー製材機といわれる装置で加工された製品。板や角材の表面や側面に凹凸がある。

京北プレカット

プレカットシステムで製造されたスギやヒノキの材木

 プレカットシステムとは、従来手仕事で行なっていた墨付けといった煩雑な工程を、コンピュータにより短時間で加工するシステムのこと。家の骨格となる柱材、横架材が、職人個人の経験や技術に左右されることなく、常に高精度で加工されます。京北プレカットでは、京都の気候・風土にあった府内産材(地元北桑で伐採したスギ、ヒノキ材)を用い、積極的に家づくりに生かしています。

地元産材 ~美山の杉~

結の家」では、さまざまな健康素材を使用していますが、中でも地元産材を使用した、特にスギの内装材が人気を博しています。その理由とは・・・

スギの良さ

 スギは日本の代表的な木材。柱や貫などの構造材、障子や襖などの建具材、あるいは天井板や床板などの内装材など幅広い用途に用いられます。きめが素直で柔らかく加工がしやすいのも特徴。特有の芳香を持ちます。古代から住居に使用されるなど古くから私たちの生活に結びついてきました。
 スギは柔らかく手触りや足触りがいい反面、日常生活でキズが付きやすいという面ももっていますが、その分家を大切にするようになった、との声も。また、予算でいくらでも高級にはできますが、建設協組では1枚1枚味のある節有り材を使用しています。

地元だからできる産地直送

 問屋や小売店の中間流通を省くことで、直接生産業者から施工業者へと木材は流れ、適正な値段で木材を買うことができます。また、出所が明確になることで、建築主が山へ足を運び自分の家になる素材の生きた姿を見る事を通して、また山元との交流を通して、家づくりの関心を高められる方も多くおられます。
 提携している美山の森林組合木材加工センターは、山元・設計者・施工者それに住まい手が一緒になってお互いの顔が見える住まいづくりをしていきたいと、建設協組の「結の家」のコンセプトにも賛同し、積極的に協力いただいています。

美山の杉地元だからできる産地直送:美山の森林組合木材加工センターと提携し、木材の産地直送を実現しています。